■Springy FX
・ダウンロード製品
・納期:約1~3営業日程
■ライセンスタイプ
・新規シングルユーザーライセンス
・新規フローティングライセンス
※フローティングライセンスには、フローティングライセンス サーバー ソフトウェアが必要です
Springy FXは、After Effectsでキーフレームに基づいた二次的な動きを簡単に追加できるツールキットです。
キャラクターアニメーションやモーショングラフィックスに「オーバーラップ」や「フォロースルー」などのアニメーション原則を取り入れたいとき、面倒な手作業なしで、自然で躍動感のある動きを実現できます。
アニメ風の誇張表現から繊細な揺れまで、9つの専用ツールが揃っており、動きに生命感を加えたい方に最適です。
Springy FXは、After Effectsで揺れを伴うセカンダリーモーションに特化した、初の専用ツールセットです。
Springy FXは、9つのツールで構成されたAfter Effects用のツールセットで、使いやすいアイコン付きボタンとして提供されています。
レイアウトは横並びでも縦並び(ラベルあり・なし)でも自由に配置できます。
ツールには、オブジェクトを自然に追従させるスプリング付きのペアレント制約、動きに柔らかな揺れや変形を加える7つのジグリング・ディフォーマー(ベンド、シアー、スクワッシュ&ストレッチ、ジグル、バルジ、ツイスト、リキッド)、そして柔軟にカスタマイズ可能なスプリング付きカスタムエフェクトが含まれています。
各ツールの使い方や機能は、Option(Mac)またはAlt(Windows)キーを押しながらボタンをクリックすることで、説明付きのサマリーが表示され、初心者でも安心して使い始められる設計です。
Springy FXの使い方はとても簡単です。まず、位置プロパティにキーフレームがあるレイヤー(ソリッド、フッテージ、プリコンポーズされたレイヤー)を選び、位置ベースのツール(Bend、Shear、Squash & Stretch、Jiggle、Liquidなど)をクリックするだけで、スプリングのような追従アニメーションが自動で適用されます。
位置以外にも、スケールにはBulge、回転にはTwistなど、それぞれのプロパティに合ったツールで動きを加えられます。また、ペアレント制約ツールを使えば、一つのレイヤーをもう一つのレイヤーにスプリング状に追従させることができます。
さらに高度なカスタムエフェクトでは、任意の数値プロパティ(単一次元で、Effect内に属しているもの)にスプリング効果を追加できます。
Element 3DやJoysticks 'n Slidersなどのプラグインのプロパティにも応用可能です。
エフェクト適用時には、自動で制御用レイヤー(Spring Constraint CTRL)やコントロールスライダー、式などが作成されるため、ユーザーは複雑なセットアップを行う必要がありません。複数のスプリング効果を1レイヤーに重ねがけすることも可能で、直感的にカスタマイズできます。
動作の仕組みやカスタマイズ方法をより深く理解したい場合は、公式の4部構成の解説動画を視聴するのがおすすめです。
Springy FX のコントロールレイヤー「Spring Constraint CTRL」は、スプリング効果を細かく調整するための中枢となるレイヤーです。
ここには複数のエフェクトが追加されており、主に以下のような設定が可能です。
まず「Spring Constraint CTRL」エフェクトでは、動きを継承するレイヤーの選択、分析するトランスフォーム(位置・回転・スケール)の有効/無効化、スプリングの物理特性(弾性、減衰、タイムオフセット)などが調整できます。
さらに、アニメーション元として他の任意のレイヤーを指定することも可能です。
デフォーマーごとに追加されるコントロール(例:Bend X Max, Twist Maxなど)では、効果の強さを軸別に調整できます。
ひとつのレイヤーに複数のスプリング効果を重ねがけすることも可能で、そのすべての調整スライダーは同じ CTRL レイヤー上にまとめられます。
「Liquid」デフォーマーは特殊で、位置・回転の両方の動きに反応します。2つのレイヤーを選択することで、1つが液体のような変形を受け、もう1つがコンテナ(瓶やカップなど)として使われます。
Shiftキーを押しながら適用すれば、泡のような表現も簡単に作れます。
このように「Spring Constraint CTRL」レイヤーは、すべてのスプリング効果を一元管理・調整できる重要な仕組みです。

Springy FX の Jiggle ツールと「Rubberize It!」は、どちらも After Effects でピンに「ゆれ」や「Jiggle(ジグル=小刻みな揺れ)」効果を加えるためのツールですが、いくつかの点で異なります。
まず、アルゴリズムが異なります。
Rubberize It! はアンカーポイントと非アクティブなピンを基準にして物理演算を行うのに対し、Springy FX の Jiggle はアンカーポイントを使用せず、独自のシステムでピンを揺らします。
挙動にも違いがあります。
Rubberize It! はよりリアルで自然な動きを再現できますが、生成される式(エクスプレッション)が複雑で編集しにくいのが難点です。
一方、Springy FX の Jiggle は、ピンごとにジグルの強さを調整できるスライダーがあり、後からの微調整がしやすい設計です。
さらに、Springy FX の Jiggle では以下のような追加機能があります:
・効果のオン・オフ切り替えが可能(時間に応じて停止もできる)
・別のレイヤーの動きを参照してジグルさせることが可能(複雑な連動アニメーションが作れる)
総じて、Rubberize It! は「見た目の自然さ」を重視する人向け、Springy FX の Jiggle は「カスタマイズ性と柔軟な制御」を求める人に向いています。